BMW iDrive7 マップアップデートは自分でできる - microSD + USBアダプタ使用 -

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iDrive7の運転席周辺写真 ライブコクピットとも呼ばれる 出典: bmwジャパン公式サイト

 

概要

  • 近年、日本で発売されているほとんどのBMWに搭載されているナビであるiDrive。
  • マップデータのアップデート(最新版の地図への更新作業)が有償/無償にて可能。
  • マップデータの更新方法は、1.ディーラーへの持ち込み、2.web経由で自分のパソコン等を使うUSBアップデート、の2種類が用意されている。(海外で行われているらしいモバイル経由のアップデートが日本でもできるのかは不明である。)

  • 更新費用は、契約によって異なる。(新車購入から3年間の回数無制限の更新パッケージ、2年有効の更新パッケージ、スポット1回の更新、など)
  • 2021年2月現在最新OSであるiDrive7は、1シリーズ(F40)、3シリーズ(G20/G21)、X3シリーズ(G01)2020年モデル以降、5シリーズ(G30/G31)2021年モデル以降、8シリーズ(G14)など日本で発売中のほぼすべてのBMWに搭載されている。(日本に正規輸入され発売されている車には本来はオプションであるナビが標準になっていることが多い)

ポイント

  • ディーラーへ持ち込む場合は、更新データ購入に必要な費用(2~3万程度)のほか、作業工賃がかかる。(1万円弱)
  • 自分で行う場合は、パソコンとUSBメモリを使って行う。更新契約の期間内であれば無料。
  • 使用するUSBメモリの形状は、USBメモリとしては一般的なスティックタイプに限らず、microSDやSDカードを差し込んで使うアダプタタイプでもOK(ページ下部参照)
  • その際、microSDやSDカードの読み書きスピードは遅いため、USB3.0のアダプタである必要は無い
  • 2021-1のマップデータアップデートをしたからといって機能が追加される訳ではない。(国内メーカーのナビ等では一般的な、一方通行の矢印表示はできないままである。)

 

注意点

  • 私が最初に試した256GBのmicroSDカード(USBタイプのアダプタ使用)では、FAT32exFATNTFS共にアップデートがうまく行かなかった。(BMW Download ManagerからSDカードにデータを書き込む際に、FSCフォルダの中身が空になる。車のUSBポートに差し込んでも反応無し。)
  • 128GBのmicroSDカード(exFAT)にメディアを変更したところ、FSCフォルダ内にコードの書き込まれたファイルが転送され、車のUSBポートに差したところ認識されてアップデートを無事に終えることができた。
  • 都市部を走る場合に、一方通行の道路を走らないことはまず無いが、一方通行の向きがナビのマップ上でわからないと、近くまで行ってみたら入ることができないことがあるなど、走りづらいことが多い。

 

使用するUSBアダプタ

以下のようなタイプのUSBアダプタを使ってパソコン本体からデータをSDカードに書き込み、終わったらBMW車体側のUSBソケットに差し込む。

USBの規格は2.0や3.0などあるが、上位規格である3.0を使っても車側の制約などにより速くならないため、転送速度の遅い2.0でも十分だ。

フォーマット形式は、FAT32exFATNTFSに限られるが、大抵の記憶媒体は最初からいずれかのフォーマットがなされている。心配であれば、パソコンから簡単にフォーマットできる。

 

下記は、SDカードやmicroSDカードを差し込んで使うUSBアダプタ。マップ更新に必要なデータ容量以上のカードが手元にあれば、新たに買う必要は無い。デジカメ用などに使っているSDカードを一時的に利用すれば追加費用が掛からない。(地図更新が終わったら二度と同じデータは使わないためSDカード内のデータを保存しておく必要が無い。)

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以下のような昔ながらの「USBメモリ」も利用可能だ。容量は最低64GBは必要になる。

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