マスコミと魔女狩り

昨今、世間の沈滞ムードも手伝ってか、揚げ足取りな報道が目に付くようになって久しい。

どんな犯罪でも、罪は罪なので十分に制裁を受けなければいけないが、マスコミに報道されるかどうかで、社会的制裁の影響力は相当に変化する世の中になった。

例えば、若麒麟事件の若麒麟容疑者のケースや、今日報道されたケースでは宮崎の判事がバスの中で準強制わいせつ罪容疑で逮捕されたというケース。

どちらも、自分や自分の周囲で起きたら大事件であるし、罪を問う必要はあるのだが、同じ罪で訴追される容疑者は年に何万の単位で居るだろうから、果たして彼ら「だけ」が悪者なのか?という気になってくる。

罪を罰し、罪を償うために法律が存在し、その運用は司法の場や警察という行政に委ねられている訳で、言論の自由を盾にしたマスコミに彼らの再スタートを阻害する権利は無いように思う。

私なりにマスコミに提案するとしたら下記か。

1. 重大犯罪(刑期で5年を超えるもの等)は除き、初犯の報道は所属含めて匿名化する。
2. 10年以内の重犯の場合は実名報道
3. マスコミに携わるあなたや、あなたの家族がそう報道されても腹立たない報道内容にすること。(1,2に該当するなら仕方ないと思える筈。)

ま、マスコミにとっての魔女狩りネタは、法制度でも作らない限り、大麻と一緒で自浄作用は働かないから無理だろうね。

若麒麟問題の再発防止策

昨日までに大相撲・若麒麟容疑者の事件について書いてきたが、再発防止策について考えてみたい。

結論から言うと、「尿検査の定期的な実施を武蔵川理事長が明言」これで良いのでは無いかと思う。

座学による指導、生活改善等、もちろん検査回数を増やすだけでは本質的に改善しないし、昨日書いた教育については相撲界に限定しない抜本的な問題であり改善は必要であるが、抑止力がある対応という意味では検査が有効と考える。

検査を定期的かつ頻繁に行うことで、若ノ鵬露鵬白露山若麒麟、どのケースであっても抑止は可能だと思う。

また、武蔵川理事長が具体策を示すことも、弁解だけするよりよほど効果的だろう。

若麒麟容疑者「雑誌で大麻に興味」 吸引法、映画から

タイトルそのままasahi.comから引用した。

タイトルの通り、大相撲・若麒麟容疑者が大麻を吸うに至ったきっかけが、両国の本屋で読んだ雑誌記事に目がとまったというもの。(相撲界のメッカ「両国」というところが力士らしくて微笑ましかったりするのだ。)

さて、こうなると世論は「雑誌で大麻に興味を持たせるなんてけしからん。」となり雑誌が槍玉に挙がる。

合法非合法とか、そう言うことじゃ無いんですよ。

アルコールだって飲み方によっては生命の危険を伴う訳だが、一気飲みやコールを紹介したからといって、合法だから何も問題は無いのである。

アルコールを飲むか、どれだけ飲むかは自分で選択すべきであるし、自分が未成年なら法を守って飲まないことを選択するべき、というのがあるべき姿である。

大麻は20歳になっても所持が認められない非合法物である訳で、雑誌を読んで興味を持ったからといって試してはいけないわけである。

そのような、まともな判断ができる25歳を養成する国家でなくてはならない訳です。

若麒麟事件

相撲ネタを続けて書いていたら、若麒麟容疑者逮捕のニュース。

協会の対応も一区切りついたようなので、相撲界のあり方に考えを馳せてみたい。


若麒麟は、幕内在位経験もある現役関取である。
若麒麟事件は、若ノ鵬露鵬白露山による一連の不祥事後、体質改善を実行中の協会において起きた。
若麒麟は解雇処分となったが、養老金(退職金)取得の権利も得た。
武蔵川理事長は謝罪の言葉のみで処分無し。
やくみつる再発防止検討委員会・委員も今回ばかりは慎重な言論。
・尾車親方が2階級降格。


 自業自得の若麒麟容疑者はともかく、尾車親方(元・琴風)のショックと処分だけが相対的に重く映る。

 武蔵川理事長の後継者を考えると留任は結構だが、さすがに責任を取るアクションは必要と思われ、理事長、各理事の減俸処分ぐらいはすべきと思う。

 だが、処分を厳しくしたところで本質的な改善にはならないのである。

 しかるに、力士といえども1個人である以上、ストレス社会の中で生き抜く術を身につけなければならず、25歳であってもある意味子供扱いして掛かる必要がある。

 「大人だから。」、「25歳なんだから。」という発言をする輩は、教育を徹底できなかった周囲や、自身の至らなさを棚に上げている発言であって、事の本質を理解しているとは思えない。

 他人事だと思っているから、身勝手な意見を吹聴できるのであって、それがネガティブな世論形成の原因となっていることを我々は自覚しなくてはいけないだろう。

朝青龍復活!

やってくれましたね。朝青龍の復活は、相撲界の今後にとって明るい話題だったと思います。

横綱としての素行不良はありますが、実力によって盛り上がったことだけは確かなのですから、一相撲ファンとして存在を認めざるを得ません。

罷免するかの判断は横審なりの役割。

ファンの大半は朝青龍と直接対話する訳でも無いですし、土俵の所作とメディアへの対応だけ紳士的にやってくれれば後は見えないのです。

二日酔いで土俵に上がろうが、モンゴル大統領を狙っていようが、入門して土俵に上がっている以上、実力勝負なのですから実力での評価は揺るぎないですね。

ただ、大相撲は伝統文化ですから客から見える場所での所作については厳しく管理していく必要があります。

ガッツポーズ禁止にするなら、やったら罰金とかルール化し、きっちり運用すれば良いのではないかと思います。

ルールに従わなければ罷免すれば良いでしょう。

朝青龍と北の湖

初場所への朝青龍の出場が微妙と言われ出場が決まった。

相撲評論家の前評判は低いが、北の湖の引退間際と被る。

北の湖の戦績は調べればすぐに分かるのだが、

横綱昇進が 昭和49年で21歳。

全盛期の終了が昭和56年で28歳。

昭和57年が優勝1回、休場3回。

昭和58年に3場所全休を含む5場所休場。

復帰後、昭和59年に掛けて、11勝、8勝、10勝の後、15戦全勝。

以降は、11勝、途中休場、途中休場、引退。31歳。

この2人、どこか似通っているような気がしている。

ということは、朝青龍の今場所は優勝で、1年以内に引退ということに。

年齢が3歳違っているのでもう少し生き延びられるか。

不況に打ち勝て!

先般、NHKアーカイブスをたまたま見ていたが、松下幸之助が不況について語っている場面が放映されていた。

■警世 〜松下幸之助と日本経済〜 1975年9月12日放送
「不況は贅肉を落とす注射である。」
「不況を乗り切るには、ただじっとしていること。」

■NHK特集 85歳の執念 行革の顔 土光敏夫 1982年7月23日放送

東芝の元社長&めざし、というイメージでしたが、東芝は再生のために行ったのであって、元々はIHIの社長。

横浜にある橘学苑に私財を提供した。


■NHKスペシャル 難民と歩んだ10年 〜緒方貞子国連難民高等弁務官〜 2001年1月20日放送

緒方貞子さんもただ者では無いですね。政治に利用されないその生き方を尊敬します。